第20回Mt.富士ヒルクライム - レース当日

いよいよ「第20回Mt.富士ヒルクライム」レース当日なのであります。

改めて「Mt.富士ヒルクライム」を紹介いたしますと、
「富士北麓公園」をスタートして「富士スバルライン」をひたすら上り、
約24km、平均勾配約5%のコースを、
フィニッシュ地点であります「山梨県側富士山五合目」を目指す、
国内屈指、いや最大の「ヒルクライム・レース」なのであのます。
が、一般市民ローディーの吾輩は、自己記録更新を狙うのであります。
(記事:前日受付車中泊)

<車中泊を開けて>
未だ日が昇らず、薄ぼんやりと霧で覆われる湖畔の朝。
夜中は雨が降ってましたが、何とか曇りに留まっているといった天候。
車内の整頓と身支度を整え、指定駐車場の「富士山パーキング」に移動。

移動途中で買った朝食と、持参したバナナ、カロリーメイトを補給。
ドリンクを作ったり、ロードバイクやウャア装備のチェック、
計測センサーバンドを装着して、メイン会場へ移動。

メイン会場までの距離はさほどなく、混雑もなく、
ほどなくして、到着でございます。


#メイン会場「富士北麓公園」大駐車場(待機場所)

今回から、スタート前のフリー待機場所がスタート・ウェーブごとに区切られ、
わたしは第4スタート(グループB)の区画にスタンバイ。
既に主催者選抜クラスはスタートゲートに整列され、
第3スタート(グループA)までが「招集エリア入口」の中に入り、
スタート待機エリアに整列されているのであります。

開会セレモニーと主催者選抜クラスのスタートのあいだは、
まだ招集がかからず時間がありそうなので、スタートの様子を見にいきました。


#主催者選抜クラス(男子)スタート

主催者選抜クラス・スタートの迫力を間近に見て、
気分も高揚しつつ、待機場所に戻りっておとなしくスタンバイ。
未だなお、周囲は霧が立ち込めているのであります。


#フリー待機場所(グループBの区画)

我々グループのスタート時間も近づき、いよいよ「招集エリア入口」内へ。
しばらくして「スタートゲート」前へ。


#スタートゲートにスタンバイ

そして「スタート!!」

例年ですと、計測開始地点まで所々で渋滞して途中止まってしまったりするのですが、
今年はスタート順がブロック分けされた効果からかスムーズな隊列と走行、
逆に言えば、心構えが落ち着かないまま、

「計測開始地点」を通過!! ※事実上のスタート!!

<序盤>
勾配がややある方なのと温存も兼ねて、余り踏まず、
軽めのギアで高ケイデンスを意識。
心拍も程よく上がってペースも掴めたのかなと思いきや、
やはり気張ってペースが上がり気味でいたのか、きつくなり始める・・・

ケイデンスだけは維持しようと、割と冷静に、勾配に対応しながらギア選択。
脚の合う人をなかなか見つけられず、ソロ・ライド状態。

<中盤>
ひたすら地道にペダルを回す。
勾配に対応しながらギア選択は継続できている。
前グループの出走者を追い越し、気分も上がるが、
後グループの猛者さんに越され、脚の差を感じる。
その繰り返し。

昨年より良いペースなのは分かっている・・・
勾配が緩くなった所でも、踏めて速度を上げられている・・・
が、「90分切りはもはや無理か」と気づきはじめる。
「せめて100分切りを・・」と、地道にペダルを回す。

<終盤>
徐々に木々が低くなり開けてくるが、向かい風を感じる区間もある。
ひたすら地道にペダルを回す。

「結局、タイムは何分になるんだろう・・・」と考えるが面倒くさくなり、
もはや計算を巡らすのを止める。

遠くから、太鼓の音が聞こえてくる。
「大沢駐車場」での応援太鼓だ。
着実に「登っている」のを実感。

そして平坦になる。
皆が把握している「フィニッシュ前の平坦区間
出し切る気持ちで踏む。
30km/h以上で走れているのは進歩。
(昨年は、20km/h台前半だった・・・)

フィニッシュ前は勾配がきつくなる・・・
回す、回す、回す・・・
「ゴール!!」 ※計測終了地点通過っ!!

フィニッシュ会場では、呼吸と心拍が落ち着いたところで、
ソロ参加の私は見ず知らずの方に声をかけ、お互いに記念撮影。


#記念撮影(自転車のみ)

完走の達成感が、たまらん。
これがあるから「富士ヒル」はやめられぬ。

山頂が眺められて嬉しかったです。
そういえば、登っている最中、後半(3~4合目以降)から霧が晴れてきたような。


#フィニッシュ会場から富士山頂の眺め

下山の支度をしながら、預け荷物に忍ばせていた、
「菓子パン」を頬張り、「スポドリ」を飲む。
「最高だ・・・」
併せて「ゼリー食」を補給。

下山では安全走行に徹し、
隊列を乱すことなく、無事に下山したのでございます。
今年は下山しても若干寒かったです。

メイン会場で「記録証」が発行され、そこで正式タイムが判明。
「1時間43分台」
おぉー、昨年より14分巻いてるぅ。
が、100分切りならずっ・・・。
と、嬉しさ半分、残念さ半分。


#「記録証」

同会場で「フィニッシャーズ・リング」が配付されました。
下山中に誰かがつぶやかれていた、
「ブルー・リング(完走者に配付されるカラー)のコレクターや」
という言葉を思い出し、
「わたしも、それになりつつある。。。」
「来年はブロンズ・リングを!!」と、
去年も同様に思ったが、今回ステップアップした実感があり、
気持ちを来年へのモチベーションに向けるのでございます。

そんなこんなで、会場から駐車場「富士山パーキング」に戻り、
帰り支度をして帰り始めたとたん、
雨が降り始めたのでございました。